動画で解説・離婚問題 Q1離婚を考えています。まずは何をすればよいでしょうか?(前半)
こんにちは、弁護士の寺尾です。離婚問題について解説していきます。今回は「離婚を考えています。まずは何をすればいいでしょうか?」という質問について回答いたします。
この問題につきましては離婚原因証拠の確保の問題と財産の調査という2つのことが必要となるんですけど、まず離婚原因証拠の確保について解説します。
離婚原因については、不貞行為、暴力、モラルハラスメントなどいろいろなものがありますが、まず、不貞行為についてお話します。不貞行為については相手方に「浮気をしてるでしょ。」というふうに問い詰めることは絶対にしてはいけません。まず、証拠を集めることです。どんな証拠が必要かといいますと、携帯電話・パソコンなどのメール・写真をチェックすることです。浮気の証拠になるようなメールの受信・送信日などを写真に撮っておくということも有効です。依頼者の中には、相手が認めているので大丈夫だとおっしゃられる方がおられるんですが、それでは安心できません。弁護士に依頼した後に、浮気を認めなくなってしまう方がたくさんいます。ですから、もし、認めておられるのであればICレコーダー等に録音しておくことをおすすめします。最悪の場合は興信所で不貞行為の証拠を取るということが必要になってきます。当事務所では、優秀な興信所を紹介することができますので、御相談ください。
弁護士は裁判になったときにどういう証拠が必要かということを考慮しながら証拠を集めていきます。ですから、どのような証拠が必要かについては具体的に説明いたしますので、ぜひ当事務所にお越しください。
次に暴力・DVについてですが、これについては、診断書や傷の写真などが有効です。そういうものを用意してください。
次に言葉の暴力・モラハラについてですが、これは非常に証拠を確保するのが難しいです。例えば、半年とか1年をかけて日記をつける、そういうことで立証するしかありません。わたしの経験した事案で非常に有効だったのは、ブログを作って記載しておくということが有効です。それですと記載した日時もブログ上に残りますから、事件になってから作ったということを疑われることはありませんのでそういうこともしておいてください。以上です。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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