離婚する主な原因とは
世の中で現在離婚にいたる夫婦は全世帯の3分の2ともいわれています。
結婚当初はお互いに愛し合い、生活もうまくいっていたのにいつの間にかお互いに距離が生じてしまい離婚にいたる。こんなケースへ世間ではよくあることでしょう。今回は世間一般によく見受けられる離婚のパターンをいくつかご紹介しましょう。
浮気による離婚は何も男性だけの原因ではありません。最近では女性のほうから先に男性に愛想をつかしてしまい、自ら新しい男性のもとに走り寄ってしまうことも多いです。近年は男性も女性も相手に一度浮気されれば即離婚を考える人は多く、離婚率を上げる原因ともなっています。
離婚の原因というとこれもよく聞く人が多いでしょう。結婚当初や同棲時代、付き合っている頃などには見えなかった相手の悪いところや信じられない癖、生活習慣など様々な点で相手のことがどんどん自分の理想から外れていってしまいます。そうするとお互い徐々に顔を合わせることも嫌になっていき、離婚に至るケースが増えています。
子育てをめぐる離婚もよくある離婚パターンの一つです。夫が子育てに協力しないといった妻から夫への不満や、反対に妻の子育てが自分の理想のものではないといった夫から妻へのストレスなど、双方向から両者に不満がたまることが多いです。
近年話題になっているDVもこれにあたります。仕事や生活の中で妻に不満を持った夫が家庭内において妻に暴力をふるってしまうケースです。暴力を振るわれた側の妻は暴力を受けつらい一方で家庭のことや収入のこと、子供への影響を考えて誰にも相談せずに一人で抱え込んでしまうことが多いです。夫の家庭内暴力で悩んでいる女性は非常に多くそのうえで誰にも話すことができずに重大な精神疾患に陥ってしまうことがよくあるケースです。
子供も手のかからない年頃になり、育児にそこまで手間がかからなくなってくると、次はお互いの親の介護が必要になってきます。親の老後の介護もまた夫婦どちらか一方に負担が集中しやすいものでもあります。どうして私が他人である夫の実母の世話をしないといけないのかなどと、夫婦間の間でのトラブルに発展しやすいです。
これは姑との仲が悪い嫁という形で皆さんもよく話に聞いたことがあるでしょう。実際姑との関係が原因で離婚に至るというケースは非常に多く、夫の側も自分の嫁と自分の母との間でどちらに味方にもつけずに立場の弱い妻が一人苦しむという構図が定型化しつつあります。
妻が何度夫に言い聞かせても夫の浪費癖が改善されず妻が愛想を尽かして離婚に至るというケースです。これも夫が仕事などによるストレスからギャンブルに走ってしまうことなどが根本原因であり、普段の日常から妻による夫のストレスケアが重要視されます。
夫が一向に家事を手伝わずに妻だけに一方的に負担が集中してしまうのがこのパターンです。家事をしない夫に不満が募り徐々にその不満があきらめへと変わっていってしまいます。
以上ここまでいくつか代表的な離婚の原因を提示してきましたがやはり最も大きな離婚原因は夫婦間でのコミュニケーション不足といえるでしょう。こういった問題を解決するには結婚前からお互いのことを深く理解しておく必要がありそのうえでも結婚前の同棲期間や付き合っている期間を重要視し長い時間をとることが重要でしょう。データを見ても、結婚前に一緒にいる時間が短いカップルほど将来的に離婚のケースが高くなるといわれています。年齢や周囲と比較した焦りから消極的に結婚という道を選択するよりも、落ち着いて自分がパートナーの良い面も悪い面も知ったうえで結婚に踏み切ることが将来の残念な結果を少しでも避けることにつながるでしょう。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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