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暴力・暴言・子ども虐待を繰り返すマザコン・モラハラ夫と一切の接触を断つため、「養育費なし・面会交流なし」という条件で控訴審において和解離婚した事例

解決事例

暴力・暴言・子ども虐待を繰り返すマザコン・モラハラ夫と一切の接触を断つため、「養育費なし・面会交流なし」という条件で控訴審において和解離婚した事例

 

依頼者 妻 大阪市在住

夫 37歳 会社員

妻 37歳 主婦

離婚原因 夫の暴力・暴言・精神的虐待(モラルハラスメント)・アスペルガー症候群・自己愛性人格障害・マザコン・生活費不払

きっかけ 夫による子ども虐待

子ども 0歳

財産 なし

 

① Cさんの夫はマザコン・アスペルガー症候群の可能性があり、社会性が全くありませんでした。日ごろから些細なことで激高してCさんに暴言を吐いていました。Cさんは常に夫の顔色をうかがってびくびくして生きていました。自分の趣味にはいくらでも費消するにもかかわらず、Cさんに生活費として月3万円程度しか渡しませんでした。また、体調が悪くても性行為を強要しました。Cさんが子どもに愛情を注ぐと子どもに嫉妬し、子どもを虐待するようになりました。あるとき夫は些細なことで激高して子どもを抱え上げ、床に叩きつける真似をしました。1つ間違えば子どもが死ぬところでした。Cさんは警察を呼び、そのままシェルターに保護されました。 ② Cさんは他の弁護士に依頼され保護命令申立をしました。しかし、依頼した弁護士が頼りなく、相手に反論できず信用できなかったため、その弁護士を解任し当事務所に離婚調停・訴訟を依頼されました。 ③ Cさんはとにかく夫を怖がっており、夫に居所を知られず、夫との一切のかかわりを断ちたいと思っておられました。弁護士は離婚・婚姻費用分担調停を申立て、婚姻費用については調停成立としたのですが、夫は、「やり直したい。」と離婚を拒否し続けました。当方の主張事実を全て否定し、「Cさんの方が精神的におかしい」などと主張し続けました。離婚調停は不成立で終了し、弁護士は離婚・慰謝料訴訟を提起しました。すると夫は、子どもの監護権・引渡し・面会交流を求めて調停を申し立ててきました。夫に子への愛情は全くありませんでしたから、Cさんへの嫌がらせであり、子どもを使ってCさんに復縁を迫ろうとするものでした。Cさんは、夫の日ごろの暴力・暴言を数年に渡ってブログに記載していました(読める人を限定)。夫は暴力・暴言を全て否定しましたが、弁護士はブログを証拠として提出し、夫の暴力・暴言を立証しました。裁判官も当方の主張を認め、Cさんは離婚訴訟に勝訴し(一審)、親権・養育費も取得できました(慰謝料は認められず)。離婚訴訟(一審)で親権を取れたことから、子の監護権・引渡しについて夫は申立を取り下げました。しかし、面会交流は要求し続けました。Cさんは面会交流を拒み続けましたが、子どもの虐待については明確な証拠がなかったため、裁判所は面会交流を認める方向を考えていました。調査官による報告書も「面会交流させるべきである。」となっており、審判では「面会交流を認める」という審判になることが確実な状勢でした。しかしCさんは夫に居所を知られることも怖いし、絶対に面会交流をしたくありませんでした。夫は離婚について控訴してきました。しかし、同時に夫は、面会交流の実施よりも金銭の取得を優先することにしたようでした。「養育費を支払わなくてよいなら、面会交流審判を取り下げ、面会交流を求めない。和解してほしい。」と言ってきたのです。Cさんは養育費よりも「面会交流がないこと。夫と一切の接触・かかわりを断つこと。」を優先していました。そこで、夫の和解案を受け入れることにして、高裁において「離婚する。Cさんは養育費を求めない。夫は面会交流を求めない。」という和解及び合意をして離婚しました。

 

 

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弁護士 寺尾浩寺尾 浩(てらお ひろし)

 

平成4年3月 一橋大学法学部卒業

平成9年   司法試験合格(52期)

 

 

 

 

 

 

 

離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。

また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。

 

問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。

 

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