暴力・暴言のモラハラ夫からの早期離婚を最優先し、養育費月30万円、財産分与は妻名義及び子ども名義の預貯金のみという内容で協議離婚した事例
依頼者 妻 吹田市在住
夫 42歳 会社役員
妻 47歳 主婦
離婚原因 夫からの暴力・精神的虐待(モラハラ)
きっかけ 夫の暴力・暴言に耐えてきたが、夫が「離婚する。出て行け。」と言って自宅に帰って来なくなった
財産 不動産・生命保険・学資保険・車(ベンツ等)・預貯金
子ども 2人(1人成人)
Jさんは夫の暴力・暴言に耐えてこられましたが、夫の暴力・暴言によって心身に支障を来たし、精神科に通院するようになりました。夫がある日、「離婚する。このマンションから出て行け。」と怒鳴って出て行ってしまいました。Jさんは、これ以上夫と暮らしていくことは不可能と判断され、離婚を決意されましたが、モラハラ夫と交渉することは不可能と判断され、当事務所に依頼されました。夫は、Jさんのために何かすると、「お前のために~してやったのだから~しろ。」と要求するタイプでした。そのためJさんは、「養育費さえ支払ってくれたら財産分与は少額でも構わない。早期に離婚したい。」という意向でした。弁護士が夫と交渉したところ、夫は弁護士に対しては強硬な姿勢を取ることはできず、おとなしく交渉に応じてきました。ただ、夫は面会交流を求めてきました。
夫には高額収入がありましたので、養育費については月額55万円を請求できる可能性がありました。また、財産分与についても、夫に全財産を開示させれば相当額を請求できる可能性がありました。しかし、Jさんは早期解決を望んでおられ、「①養育費月額30万円と②子ども名義の預貯金・Jさん名義の預貯金の他に、1500万円の財産分与(不動産を売却してローンを返済すれば約1500万円になる)と③弁護士費用をもらえればよい。」とのことでした。弁護士は相手方と交渉して、上記を認めさせました。
しかし夫は「不動産を捨て値で売りたくない。3~6ヶ月程度待って高値で売りたい。」とのことでした。Jさんにその旨報告し、一度はJさんの了承を得られました。しかしJさんはその後体調を崩され、「不動産売却に3~6ヶ月かかって離婚が遅れるのは困る。今すぐ離婚したい。そのためなら財産分与1500万円はいらない。」とのことでした。そこで、弁護士は夫にその旨伝え、①養育費月額30万円、②財産分与はJさん及び子ども名義の預貯金のみ、③Jさんの弁護士費用相当額を夫が支払う、④面会交流月1回という内容で協議離婚しました(公正証書を作成)。
養育費月15万円及び財産分与・未払婚費合計640万円を夫から妻に支払わせる内容で調停離婚した事例
相手方名義の財産開示をさせた上で約2200万円の財産分与金を取得して離婚を成立させた事例
離婚を求めてきた夫と交渉し、離婚後に支払う予定の子どもの学費全額を夫が負担する内容で協議離婚した事例
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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