不貞行為をした夫に不動産を売却させ、財産分与1860万円、養育費月額15万円、学費380万円、慰謝料300万円で協議離婚した事例
依頼者 妻
夫 56歳 教員 池田市在住
妻 48歳 パート
離婚原因 夫の不貞行為 モラハラ
きっかけ 夫のメールを見たところ、夫が不貞行為をしていたことが発覚し、離婚を決意
財産 預貯金・保険・車・退職金・不動産
Aさんの夫Bは、Aさんの話など聞かず、全てを自分の思い通りにして長年生活してきました。Aさんは夫Bのモラハラを子どものためと考えて耐えて生活してきました。
ところが、夫Bが不貞行為をして女性と楽しく過ごしている証拠を見つけ、今までの自分の努力は何だったのかとむなしくなり、離婚を決意されました。
弁護士は、夫Bに対し、退職金を含む全財産を開示させ、財産目録を作成しました。その結果、夫BからAさんへの財産分与額は約2010万円であることが判明したので、弁護士は夫Bに財産分与2010万円、養育費月15万円、学費380万円、慰謝料300万円を請求しました。
しかし、夫Bは「学資保険は子どもの学費のために積み立てていたのだから、これは財産分与対象財産から外してほしい。車も通勤に必要なので財産分与対象財産から外してほしい。」と財産分与の減額を求めてきました。
Aさんとしては、「夫が不貞相手と遊んでいる間に倹約して貯めたものなので、財産分与は減額したくない。」というお気持ちでした。
しかし、夫Bは「お子さんの学費は全額支払う。」と言っており、これは判決の場合よりもいい条件でした。Aさんは、早期に夫Bとの交渉から解放されたいと考えておりました。
また、夫Bは、言い出したら聞かないところがあると感じておられましたので、夫Bに少し譲歩して早期に離婚したいと考えました。
そこで弁護士は、「学資保険については夫Bの希望通り財産分与対象財産から外す。しかし、夫Bが遊んでいる間に倹約して買った自動車だから、自動車については半額だけ財産分与対象財産から外すことを認める。それ以上は認めない。」と夫Bと交渉しました。夫Bは自動車についても全額認めるよう求めてきましたが、弁護士は夫Bの要求を突っぱね、半額のみとさせました。
その結果、財産分与1860万円、養育費月15万円、学費380万円、慰謝料300万円を夫Bが支払うという内容の公正証書を作成し、協議離婚しました。
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寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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