依頼者 妻 高槻市在住
Iさんは職場結婚し、結婚後すぐに妊娠しました。
妊娠三ヶ月になったころ、元職場の同僚から、Iさんの夫と職場の同僚女性とが仲良くしているようだとの連絡を受けました。
驚いたIさんが夫の携帯電話のメールを見たところ、同僚女性とあちこちデートをしており、男女関係もあることがわかりました。
Iさんが夫を問いただしたところ、夫は謝るどころかIさんを罵倒して実家に帰ってしまいました。Iさんが夫と連絡を取ろうとしても、夫は電話もメールも無視して連絡が取れません。
同僚女性とはその後も会い続けており、Iさんとやり直す気持ちはなさそうでした。
そこでIさんは夫との離婚を決意しました。夫と連絡がつかないので協議離婚はあきらめ、当方に離婚調停を委任されました。
離婚原因は夫の不貞行為ですから、Iさんは夫に慰謝料請求できます。また、離婚までの婚姻費用・離婚後の子の養育費を請求できます。しかし相手方は慰謝料の支払いを拒否し、低額の婚姻費用しか認めませんでした。
調停において当方は婚姻費用・慰謝料を含めた解決金の一括払いと養育費支払いを求め、相手方が相当な金額を支払わない場合には訴訟を提起する予定でした。ところが相手方には預貯金がほとんどなかった上、勤務先を辞めてしまい、一括払いが困難になりました。Iさんは早期解決を望まれていましたので、解決金の一括払いは少なくし、養育費の増額を求めることにしました。
そして、解決金については50万円に譲歩し、かわりに審判では月1万円程度になりそうな養育費を2万円に増額させて調停を成立させました。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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