W不倫によって不貞相手の夫から慰謝料500万円を請求されたが、依頼者の妻からも依頼を受けて0円和解を成立させ、依頼者が慰謝料を支払わずに示談した事例
依頼者 49歳 会社員 吹田市在住
きっかけ 不貞相手の夫から慰謝料請求された
Aさんは、既婚者のCと不貞行為を行ってしまい、Cの夫であるDから慰謝料500万円を請求されたため、慰謝料の減額交渉を当方に依頼されました。
また、Aさんは弁護士への依頼前に自身の妻であるBさんにも事情を説明していました。
法的には、DがAさんに対して慰謝料請求できるのと同様、妻BさんもCに対して慰謝料請求することができます。
もっとも、A・Bさんは、どちらも「AさんもCも慰謝料を支払わない内容の0円和解を行いたい。」という意向でしたので、Aさんと一緒に妻Bさんも当方に依頼されました。
弁護士は、「“DはAさんに対して慰謝料を請求せず、その代わり妻BさんもCに対して慰謝料を請求しない。”という合意(0円和解)をA~Dの四者間で行い、本件を解決する」という案をC・Dに提示し、交渉しました。
これに対し、Dは当初「妻Bさんよりも自分が被った精神的損害の方が大きいのであるから、0円和解には納得できない。」と主張してきました。
しかし、Dの主張には特に合理的根拠がなかったので、弁護士は「“Dが妻Bさんよりも大きな精神的損害を被った”という不合理な主張は認められない。」と反論し、Dと交渉を続けました。
その結果、Dに0円和解を認めさせ、Cも0円和解について同意しました。
そのため、最終的に「DはAさんに対して慰謝料を請求せず、妻BさんもCに対して慰謝料を請求しない。」という内容で、A~Dの四者間の合意を成立させました。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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