依頼者 妻
夫 49歳 会社員 宝塚市
妻 36歳 主婦 箕面市
離婚原因 価値観の違い(金銭面)
きっかけ 相手方が理不尽な要求ばかりしてきたため
財産 なし
子ども 1人
Aさんの夫Bは悪く言うと「ケチ」なタイプで、子どもにとって必要不可欠な物の購入にも反対するような人物でした。必要不可欠なものだと説明しても黙って何も言わない態度を続けられたため、Aさんは離婚を決意され、別居を始めました。
Aさんが約90万円を持ち出したからという理由で、夫Bは婚姻費用を支払いませんでした。また、子どもに愛情がなかったにもかかわらず、コロナ禍において直接の面会交流を求めてきました。
Aさんは自分では対処できないと考え、当方に依頼されました。
弁護士が相手方に通知を出して、婚姻費用を求めたところ、夫Bは弁護士を選任し、離婚調停と面会交流調停を申し立ててきました。
婚姻費用については、12万円が適正額でしたが、夫Bは10万円しか支払いませんでした。また、上記90万円の返還、御祝い金を使い込んだと主張して御祝い金等約40万円、慰謝料50万円を請求してきました。また、直接の面会交流の実現を求めてきました。
弁護士は双方の収入から婚姻費用は12万円が適正であること、上記90万円は子どもとの生活費に費消しており返還義務がないこと、御祝い金は夫Bと相談して使用したことを主張立証し、相手方を納得させました。面会交流についてはコロナ禍であることも踏まえて、Zoomでのやりとりなら応じると伝えました。
夫Bはしぶしぶ当方の主張を受け入れたため、①夫Bは適正婚姻費用の差額総額28万円を支払う、②養育費として月6.8万円を支払う、③面会交流はZoomで行う、④その余の請求を夫Bは放棄するという内容で調停離婚しました。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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