依頼者 夫
夫 73歳 無職 豊能郡在住
妻 73歳 無職 吹田市在住
離婚原因 性格の不一致
きっかけ 相手方から離婚調停を申し立てられた
Aさんの妻Bは、AさんとC女との不貞関係を疑い、Aさん宅を出て行きました。そして、1年後に離婚調停を申し立て、財産分与2000万円、慰謝料150万円、婚姻費用を求めてきました。不貞行為に身に覚えのないAさんは、「慰謝料を支払わなければならないのか?」と当事務所に相談に来られました。弁護士は、「身に覚えがないのであれば、妻Bは証拠を持っていない。よって、慰謝料を支払う必要はない。」とアドバイスをしました。妻Bには弁護士が就いていましたので、1人で立ち向かうのは困難と考え、Aさんは当事務所に依頼されました。
妻Bの財産分与請求は憶測に基づくものでしたので、弁護士は証拠によってAさんの財産を明らかにしました。また、妻Bにも妻B名義の財産を全て提出させました。その結果、Aさんから妻Bへの財産分与は、居住家屋時価を70万円とすると、約900万円となりました。
しかし、Aさんには居住家屋の他、農地として使っている土地がありました。その土地を含めると、全不動産の固定資産評価額の総額は400万円を超え、妻Bへの財産分与額は約1050万円となりました。裁判になると、これが財産分与額となる可能性が高いです。
Aさんは、妻Bへの財産分与支払いを少なくしたいと考えておられましたが、早期に離婚したいとのご希望も持っておられました。
妻Bから財産分与1000万円での和解の打診があったことから、婚姻費用を0円、慰謝料を0円、妻B所有動産処分代金を差し引いて財産分与970万円での和解なら応じると返答し、その条件で調停離婚しました。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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