依頼者:夫 豊中市在住
夫:47歳
妻:27歳
離婚原因:
子供:3歳
財産:不動産(住宅ローンを差し引くと約200万円)・預貯金250万円
Xさんは、妻以外の人と社外で3~4回会っていました。肉体関係はなかったのですが、その関係を社内の人に知られてしまいました。
その女性が自らを被害者だと会社に申告したため、Xさんは会社を解雇されてしまいました。
このことについて激怒したXさんの妻は別居し、離婚と婚費を求めて調停を申し立てました。離婚を絶対にしたくなかったXさんは、当方に、「復縁したい。」と相談に来られました。
当方は、復縁のための調停を申し立てました。そして、どのような点を許せないと思っているかを妻から聞き出しました。
妻が怒っている点を理解した当方はXさんに妻の不満を伝え、妻の不満を解消するために今後どのように生活を改めるかを検討しました。その結果を陳述書にまとめて妻に伝えました。また、不貞行為がなかった以上、裁判離婚はできないことを妻に伝えました。
Xさんのどうしても離婚したくない気持ちに一定の理解は示してくれたものの、既に転居先で生活基盤ができつつあること、子どもが幼稚園に通いはじめたことから、妻は直ちに復縁してもとのマンションに戻ることはできませんでした。
そこで、「当面の間は別居を続け、子どもとの面会交流も行う。」との調停を成立させました。
Xさんとしては離婚を阻止できたので、一応の成果はありました。面会交流を続けて交流が続き、いずれは復縁につながることを期待しています。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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