依頼者:夫
夫:47歳 会社員
妻:46歳 アルバイト
離婚原因:妻の夫に対する虐待
子供:3人(22歳、20歳、17歳)
財産:不動産(オーバーローン)、預貯金、生命保険、退職金
Zさんは、長年にわたって妻から虐待され続けてきました。
Zさんにだけ食事を作らず、母子4人で食事をし、Zさんがあいさつしても一切無視され、まるでZさんが存在しないかのように振る舞われました。冷暖房を使おうとしたり湯船に10センチ以上のお湯をためようとしたりすると怒鳴られ、許されませんでした。病気で激痛のため歩けず、救急車を呼んでほしいと頼んでも許されず、歩いて病院に行かされました。
単身赴任した後も、自宅に帰ろうと電話しても無視されるか、「うっとおしい。邪魔。」などと言われ、帰ることを許されませんでした。
子どものためにと我慢してきましたが、耐えかねたZさんは離婚を決意して調停を申し立てました。しかし妻が応じなかったため、当事務所に訴訟を依頼されました。
弁護士は、妻の虐待の様子を詳しく立証し、妻側の財産を開示させました。Zさんは離婚を決意する前に、ブログ(非公開)で妻の虐待の様子を記録していましたので、それを証拠として提出しました。
ところが、妻は「Zさんの浮気が原因」などとして慰謝料200万円・財産分与400万円を求めて反訴を提起してきました。
しかし、当方の立証により、裁判官は、「離婚原因は妻側にある。」と認定し、妻側の慰謝料請求を認めませんでした。また、財産分与額も150万円に減額して、当方の離婚請求を認める勝訴判決を下しました。
勝訴により離婚でき、Zさんは妻の虐待から免れることができました。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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