裁判基準より財産分与を80万円増額させ、慰謝料を130万円増額させて離婚した事例
依頼者 妻
夫 58歳 会社員 大阪府箕面市在住
妻 59歳 パート 大阪府箕面市在住
離婚原因 夫の不倫
きっかけ 夫の不倫の証拠をつかんだ
財産 預貯金・保険・車・退職金・貴金属
子 成人
夫Bの素行がおかしいためAさんが調査したところ、夫Bの不倫が判明しました。Aさんは不倫相手Cにも慰謝料請求したかったので、夫Bとの離婚及び不倫相手Cに対する慰謝料請求も依頼されました。
まず、不倫相手Cに対して慰謝料請求をして180万円を取得し、謝罪文も書かせました。
通常、慰謝料請求は夫B・不倫相手C2人に総額200~220万円程度しかできません。しかし、Aさんは夫Bに対して許しがたい気持ちを持っていました。弁護士は夫Bに対し500万円を請求しましたが、夫Bは受け入れず、「法的には20~40万円で足りるのではないか」と主張してきました。
弁護士は、「夫Bの不倫により、AさんのみならずAさん両親・お子様も傷ついた。」と夫Bを説得し、150万円の支払に応じさせ、Aさん・Aさん両親・お子様に対する謝罪文も書かせました。
財産分与については夫Bに証拠を提出させたところ、法的には約700万円を請求できそうでした。しかしAさんは、「夫Bが不倫相手Cとの交際中に不倫相手Cへ多額の費用を使ったはずだ」と思っておられました。その結果夫婦共有財産が少なくなった可能性がありました。そこで弁護士はこの点を夫Bに主張し、財産分与額の増加を要求しました。夫Bは当初難色を示していましたが、最終的には80万円の上乗せに応じ、財産分与780万円で離婚成立しました。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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