夫の不貞行為が原因で調停離婚し、慰謝料220万円(200万円を一括で、20万円を分割で)を取得した事例
依頼者 妻 大阪市在住
妻 28歳 会社員
夫 29歳 会社員
財産 預貯金
子ども なし
Lさんの夫は、以前不貞行為を行っていましたが、今回またしても不貞行為を行いました。Lさんがとがめたところ、夫は実家に帰ってしまいました。2度も不貞行為をしながら反省もない夫に呆れ果てたLさんは離婚を決意されました。その後、夫の父(行政書士)から離婚条件が記載された合意書が送られてきました。しかし、「慰謝料として148万円(2年間の分割払い)を渡すから早く引っ越せ。」という恫喝するような内容だったため、Lさんは当方に依頼されました。 Lさんは「300万円以上の慰謝料をもらわないと納得できない。」という気持ちを持っておられましたが、他方で、「早期に解決したい。」との要望をもっておられました。しかし、夫が婚姻費用を全く支払わないのでやむを得ず調停を申し立てました。弁護士は相手方に対し、「離婚協議が長引くと婚姻費用を払い続けなければならない。300万円支払って早期に解決してはどうか。」と交渉しました。 夫は一時、当方の説得に応じる意向を見せました。ところが、Lさんと夫との収入に大差がなかったため、婚姻費用は審判で1万円だと決定されました。また夫は、夫父から300万円での調停成立に反対され、突然、「慰謝料200万円以上では調停離婚しない。」と言い始めました。 Lさんは悩まれましたが、早期解決を目指すことにしました。しかし、200万円では納得できませんでした。また、分割払いにすると夫は支払を滞らせる可能性が高いので、一括払いを要求しました。そして、20万円を上乗せさせ、200万円を現金で調停成立時に取得し、20万円は4回の分割払いで回収して、調停離婚しました。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
【アクセスマップ】