調停離婚の弁護士費用の見分け方
いざ離婚をするとなると協議離婚にしても調停離婚にしても、そしてもちろん裁判を起こすにしても弁護士のちからを借りなくてはなりません。日本には星の数ほどの弁護士事務所がありますが、どの弁護士に依頼すれば良いのかというのは難しい問題です。もちろん弁護士事務所や個人によって依頼金額が変わるということもありますが、それ以上にその協議や裁判に勝てるかということが大切です。弁護士も人間ですので、その質はピンからキリまであります。どのような弁護士に頼むと良いのか考えてみましょう。
まずは知人や友人からの紹介です。現代は夫婦の1/3が離婚する大離婚時代なのであなたの周囲にも離婚を経験された方がいると思います。そのような方が実際に弁護士を利用してみてどうだったかという口コミが最も信用できるといえます。基本的にあなたが選ぶ弁護士事務所はあなたの移動範囲にあるものになると思うので、その同じ地区に住んでいる口コミというのは非常に有意義な情報源ということができます。
しかし運良くそのような方が周りにいなかった場合には自分で探すしかありません。幸いにも現代はネットを利用することができるので弁護士事務所を探すのにそれほど苦労はいりません。『弁護士事務所 地区』を検索すれば良いだけです。しかし大量の弁護士事務所が出てくるのでこの中から質の良い弁護士を選ぶ必要があります。まずはその弁護士事務所の口コミを調べて見るのが最初ですが、口コミなどはお金を払えば作れてしまうので信用できると言い切ることはできません。ですので離婚に強いという触れ込みの弁護士事務所をいくつか候補にあげた後は自分で実際に弁護士事務所を幾つか訪れて敏腕弁護士を探すことになります。
敏腕弁護士を見分ける方法はいくつかありますが、基本的には丁寧で誠実な人を選ぶのが外れがない方法です。離婚というのは裁判の中でも心理的な問題なども絡んでくるので信用できる弁護士を選ばなければ、そこでも心労になります。誠実で信頼できる弁護士というのは例外なくこちらの話を聞いてくれます。話をしっかりと聞いたうえで相談にのってくれるものです。当事者はこちらなのでこちら以上に相手が事情を知っているわけはないのに、よくよく事情を聞きもせず安請け合いするような弁護士は避けた方が無難でしょう。最初に訪れた際に不明点や不安な点を幾つか質問すると思いますが、それに対する回答が曖昧だったり、回答になっていなかったり適当だったりする弁護士は論外です。そして私達は法律の専門家ではないので、離婚におけるその後の流れ等については詳しくありません。それらの不安な点を先回りして解説してくれるような弁護士は信頼できるでしょう。こちらの不安な点を認識しているということは経験が豊富であるということの裏返しでもあります。それともう一点。お金についての説明は必須です。弁護士費用は安いものではありません。人生で最も大きな買い物の1つになるものです。しかもその料金体系は恐ろしく複雑なことが多いので、そのあたりについてこちらが納得できる説明のある弁護士でなければなりません。こちら目線で必要なプランが盛り込まれた料金でどのくらいになるのかを親身になって相談にのってくれる弁護士さんにするのがよいでしょう。
ここまでクリアする弁護士さんが複数いたらあとは実績で選びましょう。実際に実績の多い弁護士さんの方がノウハウを持っていたり対処法を熟知していることが多いです。しかしテレビに出ているくらいの非常に有名な弁護士さんの場合には相談できる時間が限られていたりするので、その辺も注意しておいたほうが良いかもしれません。弁護士に相談に行く際にはどのようなポイントをチェックするのか、どのようなことを最初に確認して置かなければならないのかといったことを予めメモに書いていくと抜け漏れがなく落ち着いた話し合いができると思います。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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