弁護士による離婚相談

敏腕弁護士の見分け方

離婚問題の解決において、弁護士は非常に大切な存在です。法律の専門家である弁護士の力を借りることで離婚に関する話し合いや手続きをスムーズに進めることが可能になり、夫婦間の感情的な対立によって問題がこじれることなく離婚に向けて前進することができます。

依頼者の代理人として頼もしい味方になってくれる弁護士ですが、どの弁護士に依頼してもよいというわけではありません。弁護士といっても人によって知識や経験には差があります。安くはない弁護士報酬を支払うのですから、離婚問題の解決に強い敏腕な弁護士を見つけなくてはいけません。では、敏腕弁護士を見分けるにはどうすればいいのでしょうか。

①丁寧な説明をしてくれるかどうか

敏腕弁護士を見分けるポイントとして重要なのが、丁寧な説明をしてくれるかどうかです。弁護士は法律の専門家ですが、依頼者は法律に無知な素人です。優秀な弁護士であればあるほど素人にもわかりやすく説明をしてくれるものです。離婚相談に対して素人でもわかりやすく噛み砕いて説明してくれる弁護士は、優秀で仕事ができる敏腕弁護士である確率が高いと判断していいでしょう。

反対に専門用語を羅列して難解な説明をしたり、依頼人を見下すような態度をとる弁護士は信頼できない弁護士です。敏腕弁護士は自分の能力を鼻にかけず、謙虚で丁寧な姿勢を崩さないものです。詳しい内容を説明してくれなかったりこちらの質問におざなりな答えしか返さないような弁護士が敏腕弁護士であるはずがありません。

依頼人の話をしっかり聞いてくれるかどうかも敏腕弁護士を見分ける大切なポイントです。弁護士は依頼人の希望に応じて弁護活動を行う職業ですから、敏腕で優秀な弁護士ほど事件や問題について詳しく知ろうとするものです。

熱心に話を聞いて離婚に関わる全ての事実を知ろうとする弁護士は信頼できる敏腕弁護士である可能性が高いですが、いい加減な態度で話を聞いたりこちらの説明を途中で打ち切ったりするような弁護士は信頼性に疑問符を付けざるを得ません。 優秀な弁護士ほど依頼人を大切にするものです。依頼人のたどたどしい説明にもしびれを切らさずじっと聞いてくれる弁護士であれば、依頼人の立場に立って仕事をして敏腕弁護士である可能性が高くなります。

②豊富な解決実績があるかどうか

経験や実績を見るのも重要です。弁護士はそれぞれ得意分野や専門分野を持っており、どのような問題に対して強みを発揮するのかを見極めないと敏腕な離婚弁護士を見つけることはできません。過去に離婚案件を数多く手掛けている弁護士であれば、離婚問題解決を得意にしている敏腕弁護士である可能性はグッと高くなります。

反対に評判の高い弁護士であっても刑事事件や企業関係の案件を専門にしている弁護士であれば、離婚問題解決はあまり得ではない可能性があります。そういったケースでは、相談時に離婚問題に強い弁護士を紹介してくれることもあります。

弁護士に依頼する場合、避けて通れないのがお金の問題です。弁護士費用について具体的な数字を挙げて明確に説明してくれるかどうかが敏腕弁護士を見分ける大切なチェックポイントになります。

信頼できる弁護士は、契約前に必要な弁護士費用の見積もりとして明確な数字を提示してくれます。最初にかかる費用が明示されるだけでなく追加費用や必要経費のことまで丁寧に説明してくれるようなら、信頼できる敏腕弁護士と判断してもよいでしょう。

反対にお金のことについてはっきりとした説明をしない弁護士の場合、弁護士としての能力だけでなく費用面でも不安が残ります。あいまいな約束のまま契約を結んでしまうと、依頼完了時に思わぬ高額の費用を請求されてしまう可能性があります。実際に高額の費用請求でトラブルになるケースは多いため、必ず契約を結ぶ前に費用の見積もりを提示してもらいましょう。あれこれと理由をつけて費用についての説明を拒むようであれば、信頼できない弁護士と判断して他を探した方が賢明です。

③弁護士との相性

弁護士選びで最終的に重要になるのは、弁護士との相性です。どんなに優秀といわれている弁護士であっても、相性や性格が合わなければ全幅の信頼を置くことはできません。相性を確かめるには直接会ってみるしかありませんから、これはと思った弁護士を見つけたらアポイントを取り、離婚問題の解決に向けて相談をしてみて相性を確かめてください。

頼りになりそうな弁護士でも押しつけがましい口調が気になったり、経験が不足している弁護士でも一生懸命な姿勢に好感をもったりすることは珍しくありません。相性の悪さに目をつぶって依頼してしまうと、うまくコミュニケーションをとることができず満足のいく結果を得ることができなくなってしまいます。信頼するにたる相性の良い弁護士を見つけることが重要です。

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寺尾　浩（てらお　ひろし）

平成４年３月　一橋大学法学部卒業

平成９年　　　司法試験合格（５２期）

離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。

また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去（離婚交渉）に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。

問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。１人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。

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