夫の浮気が発覚した時に確認すること
夫の浮気が発覚した時は、まず最初に深呼吸をして落ち着きを取り戻すことが重要です。普段落ち着いている人であっても、夫の浮気に直面したらパニックになってしまうのが当たり前です。確認すべきことや問いただしたいことはたくさんありますが、まずは冷静さを取り戻すのが先決です。
浮気のショックを抑えて冷静に行動できるようになったら、一つ一つ事実を確認していきましょう。まず最初に確認しなければいけないのは「本当に夫は浮気をしているのか」という事実確認です。
どのような経緯で浮気が発覚したにせよ、最初の段階では浮気の事実は確定していません。早とちりや勘違いで潔白の相手を疑ってしまう可能性もありますから、まずは浮気が本当かどうかの事実確認から始めてください。
事実確認を行うためには証拠が必要になります。浮気の疑うに足る証拠が複数見つかれば浮気は確定的になりますが、いくら探しても浮気をしている証拠が見つからない場合は潔白の相手を疑ってしまっているということになります。相手が巧妙に証拠を隠滅している可能性もありますが、まずは浮気の証拠が他にないかどうか確認することから始めてください。
証拠集めと同時に確認しておきたいのが、家の資産状況です。夫が自分の小遣いの範囲内で浮気していればまだよいのですが、浮気にのめりこんでしまっている場合は家計に入れるはずのお金や大切にためていた貯金に手を付けて浮気につぎ込んでいる可能性があります。夫婦が協力してためていたマイホーム貯金に手を付けらレでもしていたら、相手に対する信頼は一気になくなり再構築は不可能になります。ただの女性問題ではなく金銭問題に発展してしまうと事態は一気に重大になってきます。まずは通帳残高やクレジットカードの履歴などをチェックし、キャッシングなどで借金をしていないかも確認しておきましょう。
証拠を集めて浮気疑惑が確信に変わったら、自分自身の気持ちを確かめておきましょう。パートナーが浮気を辞めれば再び元通りに夫婦生活を続けるのか、それとも離婚という選択をするのか、どのような選択をするにせよまずは自分自身の気持ちを確かめておかなくてはいけません。
パートナーと一緒に生活していくことに対する不快感や不信感はないか、相手を許すことができるのか、浮気相手に対する怒りや恨みはないかなど、自分の気持ちを一つ一つ丁寧に確かめて本当の自分の望みを明確にしていきましょう。
浮気発覚直後は怒りの気持ちでいっぱいだったとしても自分の気持ちを確かめてみたらまだ愛情が残っていたということもあれば、相手を許してやり直すつもりだったけど一緒に歩む未来を想像してみたら嫌な気持ちしか残らなかったということもあります。自分の気持ちというのは案外自分でもわからないものです。まずは自分の気持ちを確認して相手に何を求めるのか、いったいどうしてほしいのかをはっきりさせておきましょう。相手への要求を明確にしておかないと、今後どのような行動をとるにせよ方針を立てることが難しくなってしまいます。
自分自身のことをはっきりさせたら、相手に浮気について確認しなくてはいけません。浮気はいつからなのかといった事実確認だけでなく、浮気を辞める気はあるのかについても確認しておきましょう。軽い気持ちで遊びの浮気をしたのか、それとも相手に本気で入れ込んでいるのかによって今後の対応は大きく変わります。夫が離婚して浮気相手とやり直すつもりであればこちらも腹をくくって覚悟を決めるしかありません。
ただし、夫に対する事実確認は確実な証拠を押さえてから行うのが鉄則です。いきなり夫に詰め寄ってしまうと言い逃れられてしまった挙句、大切な証拠を隠滅されてしまう恐れがあります。証拠を押さえるまでは直接相手に浮気の確認をしてはいけません。
夫の浮気の事実が発覚すれば動揺するのは当たり前です。まずは心を落ち着けて、一つ一つ事務作業のように丁寧に事実を確認していきましょう。
再構築か離婚か、どのような結論を出すにせよ性急に事を進めてしまっては良い結果は得られません。落ち着いて冷静に確認を進めることがより良い結論に繋がります。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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