このような夫に対し、「自分に対しては優しいし、欠点といっても、そこしかない。」と我慢している方が多いようです。しかし、徐々に我慢ができなくなって別居したり、「姑に出て行けと言われた。」という方が、「今後どうしたらいいでしょうか。」と当事務所に相談に来られます。
離婚するにしても、復縁するにしても、マザコン夫は姑の言いなりなので、なかなか話し合いで解決することができず、調停や訴訟にまで行ってしまうケースが多いです。
マザコン夫がこちらの離婚条件に同意しても、姑が反対するためすぐに同意を撤回し、姑の思い通りの離婚条件(多くは妻に1円も与えない)を主張して譲りません。
また、示談で解決しようとしても、マザコン夫は一般に高学歴で弁が立ち、口から出まかせを言って論点をずらし、真摯に話し合おうとしません。自分や姑に責任があるにもかかわらず、それを一切認めず、全て妻の責任だと責任転嫁します。話し合いはかみ合わず空転します。
話し合いが進行するにつれ、マザコン夫は姑に感化され完全に妻の敵となり、妻を誹謗中傷するようになります。
マザコン夫の主張は姑の主張と完全に一致します。マザコン夫の母は非常識なので、法律上当然の妻の権利を一切認めません。そのためマザコン夫の主張は非常識で理不尽ですが、マザコン夫・姑はそれが正しいと信じて疑いません。示談での解決は極めて困難です。
マザコン夫との離婚を考えている方は、早めに弁護士に相談されることをお勧めします。
暴力・暴言・子ども虐待を繰り返すマザコン・モラハラ夫と一切の接触を断つため、「養育費なし・面会交流なし」という条件で控訴審において和解離婚した事例
モラハラ・マザコン夫との生活に耐えかね、直接面会交流を求める夫の要求を拒否し、婚姻費用差額分回収・解決金140万円・養育費月4万円(相場より5,000円増額)で調停離婚した事例
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
【アクセスマップ】