モラルハラスメント(モラハラ)をする人の特徴
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モラハラ夫には、年齢や育った地域を問わず、共通する特徴があることに気が付きます。
モラハラ夫の代表的な特徴としてよく言われるのが2面性です。まわりからは、 「いい人」 「立派な人」 で通っています。近所や友人に話しても、「あんないい人がそこまで怒るの? あなたが何か気にさわるようなことをしたんじゃない?」「夫婦なんてそんなもんよ。」 と言われてしまいます。外ではすすんで「いい人」を演じ、周囲からはうらやましがられたりします。裏の顔は家の家族にしか見せません。
モラハラ夫は、被害者(妻)を、結婚、妊娠など逃げられない状態に置くまで、理想的な人物であり続けます。以下、いくつか例を挙げます。
・女性のわがままを笑って受けとめてくれる
・マメに連絡をくれる
・プレゼントを贈ってくれる
・話を一生懸命聞いてくれる
誰もがうらやむ恋人として振舞います。しかし、結婚してしまえば、このようなことは全くなくなり怒鳴るなどの言葉や無視するなどの態度で被害者(妻)を傷つけます。
モラハラ夫は、自分の欲求が通らなければ無視、無言を長期間続けます。家中の物に当たり散らし、怒っている雰囲気を作り出します。しかし、なぜ怒っているのか?どうして欲しいのか?をはっきりとは言いません。
妻が、「私、何か悪いことした?」と聞いても、夫は、「そんなこと言わないとわからないのか!!!」とどなりつけます。さらに無視を続けます。
・家の中で何か問題が起これば → 妻のせい
・仕事でトラブルがあった → 上司のせい
・性格や目つきが悪いと言われると →そういう風に育てた母が悪い
モラハラ夫は、何か問題があれば、上記のような態度をとったりします。いつも自分の非を認めず、人に責任転嫁します。
・何かやれば「なぜやったんだ!」と怒鳴るが、やらなければ「なぜやらないんだ!」と怒る。
・妻が、「今夜のおかずは何がいい?」と聞くと、「そんなこと聞かれてもとわからない」と言う。
聞かないと「俺にこんなものを食べろというのか。なぜ聞いてくれない!」と怒ります。
「バカ」「お前なんか死んでしまえ」
このようなひどい言葉をむやみやたら投げつけるだけではありません。モラルハラスメントをする夫は、被害者(妻)が他人から絶対に言われたくないことをわざとさぐり出して言ってきます。たとえば、被害者(妻)に対し、
「一体どんな育ち方をしたんだ?」
「それでも母親か!」
など、妻の弱いと思われる部分を集中攻撃してきます。また、言い方も、口調は静かにおだやかに言うがしつこく攻めてくることもあります。何を言っても否定したり、あげ足をとり、いかに被害者(妻)が悪いことをしたのか、だめな人間なのかを長々と言ってきます。被害者(妻)の心を傷つけ、弱らせ、被害者(妻)が夫の思い通りに動くようにするためです。
モラハラ夫には以下のようなこともあります。ずっと無視をしていたと思えば、時々、モラハラがはじまる以前のように、優しくしたり、プレゼントを買ってきてくれたり、「愛している」などと言ったり、「ひどいことを言って悪かった」と謝罪する。その度に、被害者(妻)は、「夫は本当はいい人。自分のせいで怒らせてしまったのね」
と自分を責めるようにもなります。こういう平穏な時期を設けることも、モラハラ夫のテクニックです。いつも責めてばかりいると被害者(妻)に逃げられてしまいますので、たまにはえさを与え、被害者(妻)が逃げられないように支配をします。
夫がモラハラ環境で育っている場合があり、こうするのが普通だと思っているケースがあります。自分の父が母や自分にしていたことを、今度は、妻や子供にしているといった状況です。以上が代表的なモラハラ夫の特徴です。
モラルハラスメントの被害者の女性は、「私が間違っている」、「私が悪い」と思って我慢している方が多いです。しかし、まずは自分が被害者だということに気付くことが重要です。我慢していても、それが苦痛となってしまいます。モラルハラスメントはどんどんエスカレートしていきます。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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