モラルハラスメント(モラハラ)夫の特徴とは?
まず、最近良く聞かれるようになった「モラハラ(モラル・ハラスメント)」とは、一体どういうものなのでしょうか?
モラハラとは、肉体的暴力であるDV(ドメスティック・バイオレンス)とは逆に、言葉や行動などで相手を追い詰め恐怖支配する、精神的暴力に該当します。
モラハラ夫の一番の特徴は、
相手が精神的ダメージを受けるまで責め続けたり、妻の心を傷つけて弱らせる事で、
自分の思い通りに行動するよう執拗に追い詰めていくと言った、外部の人間からは気付かれない、夫婦間のみの狡猾な手口にあります。
モラハラ夫は、相手の弱いと思う部分を集中的に攻撃したり、場合によっては、
テーブルを叩く、ドアを乱暴に閉める・・・等、
家の中の物に当たり散らしどれだけ怒っているかをアピールしたりと怯えさせながら、
いかに妻が悪くダメな人間なのかを、酷い場合は、寝る時間も与えないほどに、長々とと攻め立て続けるのです。
そして、その際には、いつも自分の非は認めず、妻がどれだけ正しい事を言っても否定し、ひたすらにあげ足をとり、あらゆる言葉で、すべてを妻側に責任転嫁します。
「自分はすべて正しい、今、自分が腹を立てて怒っているのは相手が悪いからだ」と、摂りつくしまもなく自分を正当化し、怒りのアピールをします。
これらが繰り返されることにより、妻は「私が悪かったせいなんだ。私は駄目な人間なんだ。」と、徐々に洗脳されていくのです。
また、言い返すことでこれらの行為が何時間も続くと知り、妻側は、モラハラ行為をおそれ何も言い返すことが出来なくなっていくのです。
また、理不尽なことでも我を通そうとする、嫉妬深い、疑り深い、独占欲・支配欲が強い.等も、モラハラ夫と呼ばれる男性に多く見られる特徴です。
自分の監視下に置いておきたい為、自分の行動に不利になるような情報が妻の耳に入るのを恐れる事などから、自分のいない時間に妻が友人と会うことや、働きに出るといったことを嫌う人が多くいます。
妻の行動の全てを掌握しておきたいのです。
そして妻は、これらの行動が夫の機嫌を損ねることになる為に、怖さから外出を控えるようになっていきます。
人によっては、夫から否定され続けたことにより、自己否定が強くなり、他者との人間関係も上手く築けなくなって行きます。
その異常な夫婦関係の相談も出来ず、周りの一般的な夫婦と比較することも出来ず、さらに夫の術中にはまっていくのです。
そして、モラハラ夫の特徴で一番やっかいでなのが「二面性」を持っていると言う点でしょう。
夫が妻に対してこれらの行動や言葉で精神的に追いつめていくのは、ほとんどの場合、家の中だけなのです。
知人や親戚などでも気付けないほどに、いっぽ家の外にでれば、誰が見ても優しい夫であり、優しい父親なのです。
そのため、妻側が勇気を出してモラハラの事実を打ち明けても、「あれだけ優しい人なのに。」「喧嘩は仲がよい証拠。人間誰だって機嫌の悪いときもある」などと、誰にも本当のことを理解してもらえず、きちんと相談できない環境なってしまい、外堀を埋め逃げ場を無くすといった、さらに夫の望むべき理想の状況に向かっていきます。
また、誰かに相談したことが、夫にばれた時の恐怖などを想像し、誰にも相談できずに、さらに状況が悪化し、精神的に追い詰められていく状況を、自ら受け入れてしまう場合もあります。
モラハラは、結婚や出産、妻の帰宅時間が遅くなったなど、どのタイミングで始まるかは人それぞれですが、結婚=自分の支配下・支配物といった歪んだ考えをもち豹変することが多いです。
妻の容姿から家事、実家の親や親戚、些細な行動の一つ一つを拾いながら、反論する気力さえなくなるほど否定し続け、相手を追い詰めていくのがモラハラ夫なのです。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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