熟年離婚をする人の特徴
近年の日本において、熟年離婚が急増していることはご存知でしょうか。熟年離婚のケースが多くなっている現代では、このことを題材にテレビドラマが作られるほどになってきていますね。
何人もの子宝に恵まれ、それから家族の一員として継続してきた男女間にはいろいろな問題が発生することは間違いありません。
熟年離婚を最初に言い出すのは女性が圧倒的に多く、その要因としては、先の年金分割制度の法律改正後、女性であってもひとりで生活できることが確約されたことがきっかけですね。
このことを期に熟年離婚を選択する人が多くなってきているのです。夫婦間に発生する問題というものは、外の人間からはわかりづらく、夫婦間にしかわからないことがほとんどです。
周囲の人が気づくのはなかなか難しいことでしょうね。熟年離婚に至ってしまう原因にはさまざまなものが存在します。
熟年離婚になってしまう大きな要因のひとつに、今まで仕事一筋でがんばってきた男性が定年退職して、男性にとってはゆっくり家で過ごせると思っていることが大半なのですが、女性からしてみればネガティブに思ってしまうことが多く、ストレスに感じてしまう場合が多いのです。
非常に中のいい夫婦に見えていたとしても、今まで長く家を守ってきた女性にとっては、今までの蓄積されてきたストレスが原因で、自分だけの生活を取り戻したいと考える人が多いのです。
そのほかには、男性のギャンブル依存などの問題を抱えているケースも存在します。いままでギャンブルに依存しがちの旦那さんを支えてきたのだが、結果的に家庭崩壊や自己破産など、借金に追われてしまう生活に疲れ果て、最終的に熟年離婚を決心するというプロセスに達するケースも決して少なくありません。
また、熟年離婚をしてしまう夫婦の特徴として、嫁姑問題も存在しています。年配の方には、昔ながらの考えが根付いていることもあり、嫁に対する態度、嫁から姑に対する態度が厳しくなり、意見の対立が発生し、そのまま人間関係に疲れ果ててしまい、離婚問題煮にまでつながってしまうなんてケースも存在します。
それから、熟年離婚を考えている夫婦、特に女性側に見受けられる特徴としては、離婚を考え始めたころから旦那さんに内緒で貯蓄をしたり、自立を目指した行動を開始します。
そのことが原因となって、離婚後の生活は問題なく、一定以上の生活は問題ないといわれています。そのため、熟年離婚をする夫婦間の特徴として、急に奥さんがお金を使わなくなった、倹約を重要視するようになった、隠れて貯蓄をしているなどの行動をとり始めたときには、熟年離婚の可能性が非常に高くなると考えていいでしょう。
男性は仕事一筋、女性は家を守り続けたというケースの夫婦間の場合、いままで女性が家事をすべて行ってきたのですから、もちろん生活には困りません。しかし男性の場合、いままで仕事ばかりをしてきて、家事を奥さんにまかせっきりであったので、いちから勉強しなければいけません。
そのことから熟年離婚をした男性は、不慣れな料理屋選択などをすべて一人で行っていく必要があるのです。
熟年離婚を経験した男性の特徴としては、せっかく今まで仕事面で苦労してきたのに、定年後には家事で再度疲れ果ててしまうことが頻繁に起こっています。
そのため、安定した生活を送ることが難しくなってしまい、食生活の乱れ、体調が優れない、不摂生、ギャンブル依存などの問題を起こしてしまう可能性が高くなってしまうのです。
ちなみに、熟年離婚の場合、離婚を切り出す女性が、それ以前からいろいろな計画を緻密に立てて、子供が成長して手がかからなくなった時期をきっかけに、離婚に踏み出すことが特徴となっています。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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