弁護士の対応が悪かった場合の対処法
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弁護士に離婚問題の解決を依頼すれば法律の専門知識と豊富な経験をもとに仕事をしてくれますから、
一人で問題解決に臨むのに比べてずっとスムーズに離婚することができるでしょう。
弁護士と一口に言ってもピンからキリまで様々な人物がいますから、中には相性の悪い弁護士に当たってしまう可能性もあります。
高い費用を払って雇ったのに弁護士の対応が悪いときは、いったいどのように対応すればよいのでしょうか。
弁護士は依頼者の代理人として活動する仕事ですから、依頼者が納得いかないような仕事をしているのは本来の弁護士業務を全うしているとは言えません。
対応の悪い弁護士に合うのはあまり気が進まないものですが、まずはしっかりと話し合う時間を設けて信頼関係の構築を目指さなくてはいけません。
話し合いに臨む前に、どのような点に不満を抱いているのかをリストアップしておきましょう。
こちらの話を聞いてくれない、十分な説明がないなどといった部分に不満を抱いているのであれば、腹を割って話し合えば関係が改善出来るかもしれません。
コミュニケーションによって互いの意思を確認すれば対応が改善される可能性もあります。
しかし、弁護士の態度が尊大だと言葉遣いが悪いといった部分で対応の悪さを感じているのであれば、
たとえ話し合いをしたとしても改善の見込みは薄いでしょう。
これが私のやり方だといわれてしまえばそれまでですし、仕事をきちんとしている限りそれ以外の部分に文句をつけるのは筋違いというものです。
ただ、態度が尊大で言葉遣いが悪い弁護士は、弁護士として失格な場合が多いです。弁護士業をサービス業と理解していないということですから、
依頼者を満足させるという発想がありません。そのような弁護士とやり取りするのは精神的に苦痛を伴います。弁護士を変えることを検討すべきでしょう。
仕事が遅い、こちらの依頼どおりに動いてくれないというような場合は、こちらの依頼・要望を書いた書面を送る、または持って行って説明することをお勧めします。
女性の依頼者が離婚問題の解決を依頼すると親身になって協力してくれる弁護士もたくさんいますが、依頼者のことを心の中でなめたり見下したりする弁護士がいるのも事実です。
書面で送っておけば証拠が残りますから、送られた弁護士は対応を変える可能性があります。
話し合いを重ねても弁護士の対応に改善が見られない場合は、依頼を打ち切って弁護士を変えるのも一つの方法です。
一度依頼した仕事をキャンセルしたとしてもすでに支払ってしまった着手金については返還されないため金銭的な負担は大きくなってしまいますが、
どうしても対応に納得がいかないようであればお金を存することになったとしても弁護士を変えたほうがメリットは大きくなります。
いつまでたっても具体的な行動をしてくれなかったり、こちらの希望に理由も説明せず「できない」とだけ返答するような不誠実な弁護士を頼っていては、
いつになれば離婚が成立するかわかりませんし、有利な解決も望めません。事前の調査不足は悔やんでも悔やみきれませんが、
対応が悪い弁護士を頼っていてはかえって離婚が遠のいてしまいます。納得のいく形での離婚を最優先に考えるのなら、追加負担を支払ってでも弁護士を変更すべきでしょう。
当事務所では、以下のような処理方針で執務を行っています。
弁護士として当然のことですので、これらを行っていない弁護士との契約は解約を検討すべきです。
① 協議中においては、相手方との交渉状態を報告し、交渉状況に応じて依頼者と協議を行い、次の手を打って行くようにしています。
また、調停・訴訟の期日には、依頼者報告書を作成して依頼者にお送りしています。
相手方や当方が提出した書面を依頼者にお送りし、現在の交渉状況を理解していただいております。
また、このような資料に基づいて、次に何を行っていくのかを依頼者と協議しています。
② 弁護士業はサービス業だと考えており、依頼者満足度を重視しております。
法律に素人である依頼者にわかりやすく、丁寧に説明し、依頼者に満足してもらえるよう努力しています。
③ 受任した事件には直ちに着手するようにしております。
また、交渉開始後も返答の遅い相手方に電話・FAXで早期返答を求め、事件が早期に解決できるよう努力しています。
④ 不安になられる依頼者を励まし続けます。その結果、最終的に依頼者の望む解決ができた例が多いです。
依頼者から、「強く励まして頂き、最後まで強い気持ちで戦うことが出来ました。」とうれしいお手紙を戴いたこともあります。
弁護士の変更は最終手段ですから、依頼を打ち切ってしまう前に他の弁護士に相談してみてください。
弁護士は十分やってくれているのに、依頼者の勘違いや高望みが原因で対応が悪いと感じてしまうことも少なくありません。
いわゆるセカンドオピニオンのように他の弁護士からの意見を聞くことで、本当に今の弁護士の対応に問題があるのかどうかを判断することができます。
寺尾 浩(てらお ひろし)
平成4年3月 一橋大学法学部卒業
平成9年 司法試験合格(52期)
離婚交渉は当事者にとって精神的につらい作業です。
また離婚は、過去を断ち切って新たな人生の一歩を踏み出す行為ですから、いつまでも過去(離婚交渉)に時間をとられるのは両当事者にとって得策ではありません。そのため、私は離婚問題を早期に解決することを重視しています。
問題を解決する方法は一つしかありません。それは行動を起こすことです。1人で悩んでいても、同じ考えが頭の中をぐるぐるするだけで、何の解決にもなりません。思い切って専門家にご相談ください。
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